Profile

足立英文

医療法人社団 足立産婦人科クリニック 院長
日本大学医学部卒業。卒業後札幌医科大学産婦人科学教室入局。札幌医科大学附属病院、帯広協会病院、北見赤十字病院、札幌北辰病院にて勤務。2018より足立産婦人科クリニック院長となり現在に至る。
足立英文

Doctors Word

鶏口となるも牛後となるなかれ

現在の仕事についた経緯は?

もともと父が産婦人科医であり、周囲から将来医師になるように期待されていた。自分の将来を勝手に決められているようでかなり反発もした。亡くなった母だけは自分のやりたいことを追求していくとよいと言ってくれていた。自分なりに進路に関して思い悩んだが、社会を構成する一人の人間として社会に貢献できるような職業につきたかった。自分のおかれた環境から考えると、最も貢献しやすそうな職業が医師であったため、結局医師になった。

仕事へのこだわり

なるべく丁寧な診療をすることを心掛けている。学生時代から産婦人科に勧誘していただき、新人時代からお世話になった上司の先生が熱心に細かく指導して戴いたため細部にこだわるようになったと思う。丁寧に診療することで診断の間違いなどのいわゆる医療ミスを予防できると考えている。キャリアの浅い頃は自分のスタイルにこだわり過ぎて患者さんと軋轢を生じることもあったが、経験や知識を積むことで診療の幅も広がり、柔軟な対応できるようになり、以前よりも良い対応ができるようなってきたと考えている。従来は産婦人科では、開腹手術や経腟手術が中心だったが、ちょうど医師になった頃から腹腔鏡下手術が盛んに行われるようになり、その技術の高度さや繊細さ、仕上がりの美しさに惹かれて自分でも取り組むようになり腹腔鏡下手術の技術認定医になる事が出来た。開業した現在も協力病院で腹腔鏡下手術を行っている。

今後の目標

私が開業している釧路市では、長らく高度生殖補助医療(ART)を行う施設がなかった。そのため、一般不妊治療で妊娠が成立しない方たちは遠方の病院まで頻繁に足を運ぶ必要があり、大変な負担のため妊娠をあきらめることが多かった。家内も私と同様に産婦人科医で生殖医療が専門であり、ARTをすぐにでも始めたいところだったが、諸事情により始められなかった。しかし、ようやく今秋より当院でもARTを始められることなり、とてもうれしく思っている。日本の少子化問題の解決に少しでも貢献できればと考えている。

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