Profile

板東 伸幸

板東歯科医院南昭和オフィス 院長
日本歯科大学歯学部卒業。徳島大学大学院口腔科学教育部口腔科学専攻修了。
八幡歯科医院(徳島県阿南市)、中村歯科医院(東京都練馬区)、JMビル歯科医院(東京都台東区)などを経て、2004年板東歯科医院開院。
板東 伸幸

Doctors Word

努力に勝る天才なし

現在の仕事についた経緯は?

幼い頃より病院経営を営む親戚に刺激を受けており、この病院が歯科も併設していたことから医学歯学に興味を持っていました。
大学在学中に先輩の歯科医院でアルバイトをさせていただくようになり、将来は歯科臨床の道に進み、生まれ育った徳島の地で地域の方々の役に立ちたいと思うようになりました。
また父親が会社経営をしていたことから自然と経営者になることを自覚していき、修行を積んだのち現在の地で歯科医院を開業することを決めました。

仕事へのこだわり

大学卒業後、当時顎運動の権威でもあった坂東永一教授の率いる徳島大学歯学部歯科補綴学第二講座に入局し研鑽を始めました。理想的な治療を行なおうとすると、患者様の口腔内は口腔外科医、歯科保存医、矯正歯科医などさまざまな歯科医師がチームを組み自分の専門に合わせて携わることとなります。これをインターディシプリナリーアプローチというのですが、この際に医者での内科医のようなチームリーダーが必要となり、歯科の分野でそれを行うのは最終的に歯を作る補綴医であると言えます。
大学病院では補綴治療、歯科技工操作など様々なことを学ばせていただきましたが、学びが深くなるにつれ歯周病や歯内療法、矯正治療など他の分野の重要性がわかってきました。そのため開業医に就職し補綴以外の基本的な歯科治療を学ばせていただきました。
開業してからは社会人大学院で顎運動について勉強と研究を重ね、全運動軸に関して学位を取得させていただき、日本補綴歯科学会の専門医や指導医も取得することができました。またさまざまなスタディグループや海外の著名な歯科医師にも学びの場を求め、自分一人でさまざまな治療が行えるいわゆる「スーパーGP」を目指して今後も研鑽を重ねるつもりです。

そう思えるようになったきっかけ

私にはさまざまなメンターの先生がいます。徳島大学歯学部歯科補綴学第二講座、SJCD、5-D Japan、明石矯正研究会、GPOの先生方をはじめ、国内外のたくさんの歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士の師匠にたくさんのことを学ばせていただきました。
その中で全員の先生がおっしゃっていたことは「歯を守る」ということでした。以前はしっかりとした精度の高い補綴装置を作ることが歯を守ることであると思っていましたが、実はそれだけではなく、正確な診査と診断のもと疾患の原因を究明し病気だけではなく病因までも除去することが重要で、その後の再発防止のため、各治療工程での精度の高い治療が必要であるということがわかりました。
そして治療後も再発防止のための歯科衛生士らによるメインテナンスが非常に重要であり、専門家がチームを作り一人の患者様とずっと関係を保つことができなければ、口腔内の健康を守ることができないという結論に至りました。

今後の目標

今後は私自身の知識力、技術力、人間力の向上を目指すことはもちろんですが、後進の育成にも微力ながら貢献したいです。以前5-D Japanのセミナーでサポーターをさせていただいた経験から強く意識するようになりました。そのため当院では歯科医師臨床研修指導施設の認定を受けました。
また関連施設である八万オフィスでは日本小児歯科学会の専門医研修機関の認定を受けており、当院でも日本補綴歯科学会の専門医研修機関の認定を受ける予定です。
私自身、今までに日本が誇る素晴らしい先生方やその時代のカッティングエッジと呼ばれた海外の著名な歯科医師の先生方に教えていただいたことを、今度は自分が診療することにより得た経験も踏まえて後輩の歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の先生方に伝えていき、ここ徳島の地でより良い歯科医療を患者様に提供できれば幸いであると考えています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。