Profile

遠藤 眞次

医療法人社団MEDIQOL デンタルクリニック神楽坂 院長
長崎大学歯学部を卒業後、地元の旭川医科大学病院歯科口腔外科で卒後研修を行う。その後群馬県の歯科医院で院長を務め、2021年にデンタルクリニック神楽坂院長に就任。
患者様一人ひとりに合わせた一口腔単位での総合歯科治療を得意とし、日夜臨床に臨む。歯科医療のデジタル化にも力を入れており、各種学会で精力的にデジタル歯科技術の発表を行っている。
臨床のかたわら、歯周病治療やインプラント治療についての臨床教育を行う「Dentcation」の代表も務める。
遠藤 眞次

Doctors Word

良き医療人である前に良き社会人であれ

現在の仕事についた経緯は?

人間の免疫機構の精巧さに興味を持ったことがきっかけです。免疫を含めた病気の発生機序を学びたいと思い、病理学を学ぶことができる歯学部に進学しました。
今では様々な出会いもあって臨床医をしていますが、病気の原因を探るというところは基礎でも臨床でも変わりはないと思っています。

仕事へのこだわり

医療倫理の4原則に基づいた歯科医療を実践しています。
自律尊重 respect forauto:患者様の現状や今後の治療計画など、意思決定に必要な情報を提示し、患者様が主体的に治療に向き合っていただくことが大切だと考えています。
無危害 non-maleficence:必要性のないダメージやリスクを負わせないように、安心安全で侵襲の少ない治療を心がけています。
善行 beneficence:全ての治療において最善を尽くします。最良の歯科医療を提供するために、自己研鑽を止めません。
正義 justice:全ての患者様に平等に接します。限りのある医療資源を有効に活用し、国民の健康な生活に寄与すべく努力します。

そう思えるようになったきっかけ

国立大学歯学部は私立大学歯学部の1/10程度の学費で卒業することができます。大学時代の教官に「お前たちは税金を使って勉強をさせてもらってる。歯科医師になった時にはそのお返しを必ずしなさい。」と言われた事が、今でも心に残っています。
また、歯科医師法は「歯科医師は、歯科医療及び保健指導を掌ることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。」という条文から始まります。
歯科医師としての責務を果たすことで、一人でも多くの方のQOL向上に寄与できればと考えています。

今後の目標

歯科医師人生における大きな目標が2つあります。
1つ目は総合歯科治療を実践する事です。
現代の医療は高度に専門化し、細分化されています。あまり知られてはいませんが、歯科だけでも保存修復科、歯内療法科、歯周病、補綴科、口腔外科など様々な診療科があります。
一方でそれぞれの診療科は切り離す事はできず、実際の臨床では「一口腔単位」での治療が求められます。必要に応じて高次医療機関との連携は必要ですが、患者様のかかりつけ医として、幅広い症例に対して高いレベルの歯科医療を提供していきたいと考えています。
2つ目はコデンタルスタッフの教育です。
歯科医師は先輩Drからマンツーマンで指導を受ける事もあります。しかし、歯科衛生士を見てみると、正しい知識を持っていて、後輩にしっかりと教育ができる先輩衛生士は非常に少ないです。
その原因は様々ですが、原因の1つとして先輩スタッフが卒後・就職後に体系だった教育を受けていないことが挙げられます。教育を受けていない人が、他人を教育するのは困難です。
日本の歯科医師数は約10万人、歯科衛生士数は約14万人ですが、セミナーや書籍などは歯科医師を対象としたものが大部分を占めます。
コデンタルスタッフが生涯に渡ってやりがいを持ち、主体的な学習を行えるようにサポートができればと思っています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。