Profile

後藤敏文

医療法人 愛和会 ごとうデンタルクリニック 院長
医療法人社団マウデントにしわき歯科(岐阜県垂井町)にて多岐にわたる治療を学び研鑽を重ねる。 2011年4月13日、あま市七宝町にごとうデンタルクリニックを開院。
後藤敏文

Doctors Word

患者さん目線の治療を

現在の仕事についた経緯は?

「都会に行かないと受けられなかったような治療を地元でも受けられるようにしたい」 私の家族は医療従事者が多い一家で、私も違うことなく歯科医という道に進みました。私は大学卒業後は岐阜県垂井町にある「にしわき歯科」で勤務していて、当初は、自分自身が開業するということは視野に入れていませんでした。ですが、医師であった母方の祖父が亡くなる寸前に「私の病院の場所を使って歯科医院をやらないか」と言われたんです。その言葉が開業してみようかなと思ったきっかけですね。

仕事へのこだわり

医療に携わる者として患者の満足度も追求。当クリニックでは患者さんの話に耳を傾けることと、説明をしっかりすることに力を入れているので、どういった姿勢で患者さんと関わるのかというのは非常に重要です。 そして、「患者目線」を考えたからこそ取り入れた完全個室診療体制です。 すべての診療室が完全個室です。 ドイツではこの完全個室スタイルが当たり前なのですが、日本ではあまり浸透していないように感じますね。歯の悩みって、個室でないと話せないことって意外と多いんです。患者さんからすると、自分が入れ歯であることを他人に知られたくない人も多いですし、子どもであれば、隣の診療台から聞こえてくる音で恐怖を感じてしまいやすいでしょう。やっぱり患者さんは個室診療を喜ばれる方が多いです。歯科医師や衛生士の立場から見ても、患者さんへのお話だけに集中できます。そうすることでこちらが説明したり、お悩みを伺うのにも適した空間になると思います。昨年増築した際には、歯科衛生士が主に使用する個室のメンテナンス専用ルームやカウンセリングルームも増設しました。より安心して診療を受けてもらうために導入しています。

そう思えるようになったきっかけ

大切にしているのが、「誠実な医療を提供すること」です。老若男女問わず、どんな方にも満足していただけるクリニックでありたいと思います。私が前に勤めていたところは田舎にあるクリニックでしたが、外科を得意としてオペ室も備え、矯正も数多く取り組むなど、レベルの高さにこだわった治療を行う歯科医院でした。たとえ郊外であっても都会と変わらない先進の医療を提供するという姿勢があり、その考えに私も大きな共感を覚えました。周辺地域の方に対して地元で質の高い医療を受けていただけるよう、僕自身日々学会に参加したり、医院の機器をアップデートするようにしています。また、患者さんにとって心地よい場所であるために、待合室の開放感から香りまでこだわって、緊張感のないクリニックを目指しました。そして、私は開業以来ずっと「すべてが本当の意味での患者さん目線」ということを大切にし、徹底しています。

今後の目標

実は今、訪問歯科治療のチームがつくれないかと模索しているところなんです。歯科治療に通えなくなった年配の方は、体のケアをしてもらえることはあっても、歯科医師に口腔内をケアしてもらえる場面ってまだまだ少ないと思うんです。例えば脳梗塞によって右手が使いづらいという方で、そこから歯まで悪くしてしまうというのはもったいないと思うんですよね。たとえご自分で手を動かすことができなくても、ご家族の方に指導をさせていただくことも僕らの仕事かなと思います。訪問治療をするための準備はいろいろ大変ですが、いつか体制を整えることができたらいいなと考えています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。