Profile

平野由夫

どうぶつ細胞保管センターAniCell・ひらの動物病院 病院長
1992年神奈川県大和市中央林間にて、ひらの動物病院を開院。2008年に細胞培養室を併設し、獣医再生医療に取組む。2018年より一般社団法人日本獣医再生医療学会の常務理事となり、現在、副理事長を務めるとともに、農林水産省/動物用再生医療等製品・バイオテクノロジー応用医薬品薬事審議会委員、ならびに、動物用医薬品再調査会委員を兼務。2021年5月からは、新設される「神奈川どうぶつ救急救命センター」に運営アドバイザーとして参画。
平野由夫

Doctors Word

生涯 一獣医師たれ

現在の仕事についた経緯は?

なにがきっかけだったのか今となってはわかりませんが、もの心がついた頃から、獣医さんになると決めていました。小学校2年生のときの『将来の夢』という文集で、既に『獣医さんになりたい』と書いていて、小中高と進み、大学受験でも、獣医さんになるという進路や将来の方向性に迷いは生まれませんでした。獣医師国家試験合格まで、よく順調に進めたものだと思います。

仕事へのこだわり

獣医師になって30年が経ちますが、私の診療理念は、常に『透明性が高く動物に優しい獣医療の実践』であることに揺るぎはありません。だからこそ、当院の診療室は、開業当初から密室診療にならないつくりになっていますし、診察、検査、処置、投薬、そして費用に至るまで、その全てを、常にご家族にご説明し、ご確認・ご理解いただき、さらに可能な限り、診療終了後には画像や紙面(テキスト)で、それらの情報をお渡しして、お持帰りいただくようにしています。

そう思えるようになったきっかけ

私が大和市中央林間で動物病院を開業したのは1992年ですが、世の中全体が、バブルがはじけた閉塞感を感じ始めた頃でもあり、動物病院も大きく影響を受けていました。さらにインターネットの普及で、動物の飼育や病気、動物病院に関する情報の検索や共有が容易になったことは、獣医療の質的変化に大きく関わったと思います。診療を受けるご家族側も多くの情報を持てるようになり、私たち獣医師側は、学問的に正しい診療を実践するのは勿論のこと、その上で、さらにお互いの持つ情報や希望をシェアし、相互理解の徹底を図ることが必須になったと思います。開業前の代診時に、昭和の時代には許されていたかもしれない、獣医師や医師側の考え方が絶対で、それを押し付けるといった診療スタイルは、これからは受け容れられない…と確信していました。

今後の目標

私も、獣医師になり、そして動物病院開業から30年が過ぎようとしています。2008年頃からは先進医療としての獣医再生医療にも取組み、日常診療に加えて、日本獣医再生医療学会での講演や執筆活動にも参加することで、さらに積極的で充実した獣医師人生を過ごすことができています。これからは、伴侶動物と暮らすご家族の皆様方にこそ、動物のための再生医療を知っていただき、その汎用化に努めたいと考えています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。