Profile

勝木 雄大

かつき歯科クリニック 院長
新潟大学歯学部歯学科卒業。卒業後に、地元である山形大学医学部附属病院歯科口腔形成外科にて勤務し、その後医療法人社団慈皓会・波多野歯科医院にて勤務医、分院長を務める。7年の勤務後、埼玉県内や東京都内の大手医療法人にて法人理事、副院長を務める。
2021年、山形に都心の専門医と同じ水準の歯科医料を提供する目的で、かつき歯科クリニックを開院し、現在に至る。
Jリーグクラブであるモンテディオ山形のオフィシャルパートナーとして、選手やクラブ関係者を口腔内の健康からサポートしている。
勝木 雄大

Doctors Word

Try not to become a man of success. Rather become a man of value. - Albert Einstein -

現在の仕事についた経緯は?

家が近所で、小学生の頃からずっと仲が良く遊んだりサッカーをしたりしていた友達のお兄さんが、中学生くらいから体調を崩されて、ずっと入院生活を送っていました。その方はサッカーが本当に上手で、勉強もできて、いつも周りに人が集まるような憧れの存在だったのですが、私が高校生になったくらいの頃に亡くなってしまいました。すごく悲しい気持ちになり、その時の自分がいかに病気に対して無力かということに気付かされました。
それがきっかけで医学部を目指すことになったのですが、大学受験の時に学力が少しだけ足りずに歯学部を受験することになりました。今になってみれば、歯科医師の方が向いているような気がします。

仕事へのこだわり

常に患者さんにとって最良の選択ができるように準備することを大切に考えています。クリニックに高い機能を持つ新しい医療設備を設えるのはもちろんですが、やはり医療は日進月歩の世界なので自分自身も常に新しい知識と技術を獲得し続けたいと思っています。日々の診療において、どんなに簡単な処置でも手を抜かずに丁寧にやることを心がけながら患者さんに向き合うように仕事をしています。
歯科医療においては知識や技術ももちろん大切なのですが、他の科のお医者さんよりも一人の患者さんにかかる時間が長いこともあり、いかにコミュニケーションを取るかも大きな要素になると思っています。患者さんとしては「人間性は良くないけど知識や技術はある」歯科医師や、「すごく人は良いけど治療は上手ではない」歯科医師より、どちらも伴っている歯科医師に治療をしてもらいたいと思うのはごく自然なことだと思います。
歯科医師がどんなに多くの知識や高い技術を持っていたとしても患者さんにそれが伝わらなければ理解してもらうことは難しいですし、患者さんに理解してもらえればその価値もわかってもらえます。治療する対象は患者さんなので、自分の身体のこと、口腔内のことについて患者さん自身が一番理解している状況を作ってあげられたら良いなと思っています。

そう思えるようになったきっかけ

大学の同級生や近い先輩後輩、教授の方々に聞けば誰もがそう言うと思いますが、学生時代の私は誉められた学生ではありませんでした。大学の講義にはほとんど出ずにバイトに行ったり遊びに行ったり部活に行ったりしている時間が多かったので、成績も当然のように超低空飛行でした。
なんとか大学は卒業して働き出したわけですが、白衣を着て病院を歩いていると、卒後1年目のドクターも患者さんからしてみれば立派な先生に見えたのでしょう。何もできない自分なんかにもすごく丁寧に挨拶してくれる方達を見ていたら、自分が情けなくなってきて、何でもできるドクターになりたいと思いました。
大学病院に勤務している時に、埼玉県にある有名な医療法人の理事長に拾っていただいたことも大きかったと思います。実は学生時代から何かと気にかけてくれて毎年のように見学に行かせていただいてはいたのですが、勤務してみると理事長をはじめ、そこで働く先輩ドクター陣は向上心がとても高く、その中でハードな毎日を送っていたら当たり前のようにいろんなことができるようになりました。ここでの経験が現在の自分の大きな礎になっています。

今後の目標

まずは地元である山形で、歯科医療のレベルを少しずつ上げていきたいと思っています。治療にお越しいただいた方のお口の中を見れば過去の治療歴がどんなものかが見えてくるのですが、やはり東京などの大都市圏とは違い医療水準が低く、中には酷い治療がなされている患者さんにも出くわします。
本来であれば残せる歯も抜かれてしまっていることや、うまく治療すれば抜歯には至らなかったケースもしばしばあります。こういった患者さんたちを一人一人治療していくことも大切ですが、医療レベル全体を向上させることで他のクリニックさんでも良い治療を受けられるような歯科界になればと願っています。
また、クリニックがモンテディオ山形というJリーグクラブをサポートしているので、チームのパフォーマンスを向上させるためにもお口の健康を提供していきたいと考えています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。