Profile

川上洋平

かわかみ整形外科クリニック 院長/医学博士
2004年神戸大学医学部卒業。米国ピッツバーグ大学に留学し、膝関節外科、再生医療、スポーツ医学を学ぶ。神戸大学病院、新須磨病院勤務を経て、患者さんにやさしく分かりやすい医療を提供することを目的に、2020年かわかみ整形外科クリニック(神戸市)を開業。
川上洋平

Doctors Word

Do the right thing

現在の仕事についた経緯は?

大学時代に、スポーツでケガした患者様を治療してスポーツ復帰を手助けする医師の姿に憧れ、整形外科医を目指しました。神戸大学医学部卒業後、関連病院で勤務し、その後大学院に進みました。大学院では、神戸大学や理化学研究所、先端医療センターで、膝関節を中心にスポーツ疾患、人工関節の手術、再生医療などについて学び、大学院修了後はアメリカのピッツバーグ大学へ留学しました。帰国後は大学病院へ戻り、再生医療の研究や骨軟部腫瘍の臨床に従事しました。そして、担当した患者様を最後までしっかり診ることのできる開業医になろうと思うようになりました。

仕事へのこだわり

当院ではカルテを代行入力するクラークを配置し、私と患者様がしっかりと顔を合わせて集中してお話ができる環境を整えています。患者様にご理解・ご納得いただいてから治療へと進めるよう、模型を活用しわかりやすい説明を行い、印刷したレントゲン画像や採血結果、治療やリハビリテーションなどの情報を盛り込んだ当院オリジナルのパンフレットをお渡ししています。当院はリハビリテーション科も標榜しており、理学療法士らスタッフと協力して精度や質にこだわった医療を提供しています。スタッフ一人一人が患者様の要望に耳を傾けながら「患者様一人ひとりの伴走者になる」という理念のもと細部に心がけて治療にあたっています。アスリートには、「まずは痛みを取り、納得のいくパフォーマンスができるように、選手目線で復帰に向けたお手伝いをしたい」と考えています。

そう思えるようになったきっかけ

勤務医時代に膝の悪い患者様がいらっしゃいました。その方は痛くて歩けない状態でした。積極的な治療を望んでおられなかったので、とりあえず痛みを取ることを優先していたのですが、奥さんが病気になってしまい、「今のうちに奥さんの趣味である旅行やハイキングを一緒にしたい」と思われたようです。それで膝の人工関節の手術を行ったこともありました。患者様の不安や痛み、悩み等を理解し、患者様の希望に合わせて一緒に治していくことが「寄り添う治療」だと思っています。

今後の目標

「患者様一人ひとりに寄り添う伴走者」をコンセプトに、私たちを頼ってきてくださる患者様を笑顔にできるよう、全力で治療・リハビリテーションを提供しています。地域の整形科疾患の患者様がきちんとご自身の体のことを知り、納得した上で治療を受けられるように心がけ、これまでの経験や人脈を生かし、地域の病院やクリニックとも連携して最良の治療に努めています。経験豊富な理学療法士とともに、痛みで辛い思いをされている患者様に対し「何とかして治す」という覚悟を持って治療にあたっていきたいと思います。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。