Profile

小島 岳史

医療法人社団橘会 橘病院 副院長
宮崎医科大学卒業。卒業後、宮崎県内の関連病院にて研鑽。2021年に橘病院の副院長となり現在に至る。
宮崎県サーフィン連盟の医事委員理事長やプロサーフィン連盟の医療班としても活動。
小島 岳史

Doctors Word

やりたいことをやるために やりたくないこともやる

現在の仕事についた経緯は?

僕自身もサーフィンをやっているのですが、医者の言うことを聞かず、休めといっても休まない、そういったサーファーたちの受け皿になれたらいいなと思いサーフィン外来を始めました。あまり多くはないですけど、ちょっとマイナーなサーファーの担当をしようと決心しました。
ここ橘病院は、海から少し離れているので本当に困った方がいらっしゃいます。宮崎市内の病院では治らなかった方々が来てくださるので、スポーツ外来の中でも、特に「サーファーへの治療、サーファー外来は優先してみるぞ!」というスタンスでいます。
もちろん他のスポーツ選手もみていますが、SNSで個人的に連絡をもらったりしているので、「この時間に来たらみてあげるよ」と、サーファーは優先してみています。サーファーの気持ちを理解できるのは自分しかいないというのが始まりでもあり、今続けている理由でもあります。
中々他の病院ではできない、「橘病院ならでは」をこれからも大切にしていきます。

仕事へのこだわり

小さなことでも、なんでも話せるような雰囲気を作ることを常に心がけています。スポーツ外来では特に体育の授業で怪我をされたお子様や、サッカー少年や野球少年が怪我をしたときに来てくれます。
病院って怖いなぁとか、痛いかなぁとか、そんな心配もあると思うので、小さなお子様の患者さんにも怖がられないように、小学校低学年の子にはおもちゃをプレゼントしています。
また、病院のために仕事を休んで来てくださっているのに、「じゃあ次一週間後にまた来てくださいね」というのも難しいと思うので、なるべく初診の日にすべて終わらせることを心がけています。
また、昼に受診したら夕方には診断まですべて終わるのか、来週の試合に間に合うのかどうか、みんなそこを知りたくて来ていると思うので、その答えを出してあげられるよう、特に気を付けています。
スポーツ外来だけではなくて、社会人の方、時間のあまり取れない方も多くいらっしゃるので、その日にしっかり答えを出すことは当院のこだわりです。

そう思えるようになったきっかけ

自分が歯医者に行った際に、「今日はここまでしかできません」とその日で終わらないことに違和感を感じたことがきっかけです。その日に終わると思って行っているのに、また時間をつくるとなると大変ですし、皆さん暇でもないですしね…。
せっかく時間を割いて来てくださっているので、納得して治療を受けてもらいたいですし、その日に診断・治療し、その後の方針まで伝えられるようにしています。

今後の目標

元々、自分自身がサーフィンとサッカーをやっており、選手として真面目にやっていた時がありました。その経験を生かせる職業は整形外科以外ないと思っています。
自分自身が競技スポーツをしていたから、怪我をして試合に出れない悔しさを理解できますし、そういう経験が生かせるというのはすごく魅力のある分野だと思います。
患者さんに必要とされるというのはもちろんなのですが、病院からも必要とされるお医者さんを目指しています。他のスタッフの皆さんからも必要とされる、そんな存在になりたいです。
患者さんへの治療では「丁寧に」みることを大事にしています。患者さんファーストは大切にしています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。