Profile

小松磨史

みずほクリニック 院長
1994年札幌医科大学医学部卒業。卒業後札幌医科大学形成外科に所属し助教を務める。 2005年大塚美容形成外科にて金沢院院長・名古屋院院長を務める。 2014年 池袋にて美容外科・美容皮膚科みずほクリニックを開院し現在に至る。
小松磨史

Doctors Word

伝統と革新

現在の仕事についた経緯は?

これから成長が見込めるであろう新しい分野として元々学生時代から美容医療に興味がありました。しかし大学病院には当時美容外科・美容皮膚科を標榜している特定の科はまだありませんでした。そのような中まだ医学部生だった私は同じ出身大学のOBで美容外科を開業している何人かの先輩の先生のクリニックの門を叩いてお話をうかがう機会を得ました。 すると意外にも、これからは開業しても医院同士の競争が厳しくなりつつあるので、普通の科いわゆる一般的な内科医などになるほうがよほど無難だというアドバイスを頂きました。ところが私は生来あまのじゃくというか人と違ったものの見方をする性質があり、逆に実はこの業界にはまだまだチャンスがあるのではないか?と疑い深く思うのと同時にかえって奮起してこの道に入ろうと思ったのがきっかけです。

仕事へのこだわり

上に座右の銘として挙げましたが、より質の高い医療サービスを提供するために 「伝統と革新」という言葉を常に胸に刻んで26年間の医師人生を今日まで歩んでまいりました。私は若い頃より長らく武道を学んできましたが、武道や芸道の世界に共通する考えとして「守破離」という概念が存在します。 一般に「守」はその道で高い技術を持つとされる師匠について一心に日々真似を繰り返し続け基本となる型を学ぶ段階。そして次の段階として身についた知識や技術に自分なりの工夫を少しづつ加え、改良を行ってゆく段階。これを「破」と称します。そして最後に、工夫と改善を重ね長く技を熟成していった結果その先に自分独自のスタイルが確立され完全にオリジナルの「小松流」を確立して自身の道場(=クリニック)を持つ段階。これが離です。 そして現段階がこれに相当します。 私は今でこそ、美容外科・美容皮膚科を専門として診療を行っていますが医学部を卒業後、すぐには美容医療の世界に入らずにあえていったん形成外科の医局に入って回り道をしたのが非常に大きく現在の日々の診療に生かされていると感じます。形成外科医時代に美容外科で扱う体組織の基本的な扱いに慣れ、ベーシックな手術手技を身につけ、トラブルシューティングや傷の直し方などの基礎を徹底して叩き込まれたのが大きいです。これが言わば上に挙げた「守」の段階に相当したと今振り返って感じています。 しかしながら与えられたものをそのまま受けつくだけでは決して革新的な技術に至ることは難しいです。先人の苦労をしのび、伝統的な手法・考え方には一定の敬意を払いつつも、常に一歩でも1mmでも先に進もうとする気概なくしては医師としての進化をなしえることは出来ないと考えています。

そう思えるようになったきっかけ

ビジネス用語で「クリティカル・シンキング」という言葉があります。既に常識とされる物事を常に疑い、まずは批判的な目を持って様々な角度から眺めて見るということが医療の世界においても、とても重要なことです。学会の権威が○○と言っていたとか、既存の技術ですとか、教科書や論文に書いてあることは参考程度にはなりますが、この内容をそのまま鵜呑みにして同じような手法で治療を行おうとすると多くのケースで再現性が得られなかったり、何らかの失敗やトラブルにつながることは長年現場で診療に携わる医師なら誰しもが経験することです。逆に人の言ったことを決してそのまま鵜呑みにはせず、そもそも正しいとされた前提条件から徹底的に疑い検証することで、不要なトラブルを避けつつ、新たな視点を得ることが出来、これが技術革新につながるケースを今まで何度も経験してきました。まさに「疑いこそが智恵の源泉」ということをモットーとして診療をあたってきたことで毎日が驚くべき発見の連続となり、仕事を行う中でこれこそが自分の天職と思える瞬間に数多く出会うことが出来ました。

今後の目標

現在様々なプランが目下進行中ではありますが、今後一つの方向性として、他科とオーバーラップする分野でのサービス強化を考えています。例えば美容婦人科分野のレーザー(膣引き締め・黒ずみ取り)や耳鼻科・呼吸器内科の分野でもあるイビキの治療などです。これらも生活の質を考える場合、まだ掘り起こされていない潜在的な需要が見込める領域であり成長の可能性が十分あります。もちろん元より強みのある目元や鼻の美容外科手術などでも技術をよりいっそう磨き進化させ、さらに良い結果を出し続けます。現在同様「あそこは価格がリーズナブルであるにもかかわらず質が高い」と言われ、コストパフォーマンスなら間違いなく当院として皆様から指名されるよう日々努力を続けて参りたいと思っています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。