Profile

工藤麻里

医療法人社団三六九会 自由が丘まぶたと眼のクリニック 院長
獨協医科大学卒業。卒後、東京医科大学病院眼科勤務。厚生中央病院、社会保険中央総合病院などの勤務を経て、2009年自由が丘におおたけ眼科を開院。地域医療に密着するも、令和2年からオキュロフェイシャルクリニックグループに所属し、数多くの眼形成外科手術を執刀。同年、おおたけ眼科まぶたと眼のクリニックを移転開院し、令和5年まぶたの手術だけを専門にした「自由が丘まぶたと眼のクリニック」を立ち上げる。
工藤麻里

Doctors Word

色即是空

現在の仕事についた経緯は?

医大卒業後、都内大学病院の眼科に入局。生まれ育った自由が丘に「おおたけ眼科」を2009年に開院。子育てをしながら12年地域医療に貢献する。
私はコロナ禍で世界・日本は変わると思い、いずれ医療体制も変わっていくだろうと確信しました。これからの時代は何かに特化して、誰にも代わることのできない医療(手術)を患者さんに届けるべきだと思いました。そして、もとから勉強していた眼形成外科の手術の修練に取り組みました。令和2年おおたけ眼科は改名し「おおたけ眼科まぶたと眼のクリニック」移転開院。数多くのまぶたの手術を行っています。
そして、ジェネラルに眼科一般の診療をするのではなく、今後の「医師人生」ではまぶたの手術に専念することを決意し、手術に特化した「自由が丘まぶたと眼のクリニック」を令和5年に開院しました。

仕事へのこだわり

眼科医が、まぶたの手術を行うべき理由があります。眼瞼下垂、眼瞼皮膚弛緩、眼瞼内反、睫毛内反、眼瞼腫瘍、顔面神経麻痺、兎眼、霰粒腫などの眼瞼に関わる疾患は、オキュラーサーフェスと密接な関わりも持つため、これらを眼科も含め包括的に診断・治療できる眼科を学んだ眼形成外科医が診療を行わなければなりません。しかし、我が国では都内であっても眼形成専門施設は希少なのが現状です。今後は眼瞼関連疾患の手術治療に特化した医療を提供します。
また、患者さん一人一人が何を治してほしいかしっかりヒアリングしています。一見の症状と患者さん自身の要望は異なっていることがあるためです。手術によっては大幅にまぶたの形態が変わるので、メンタル面でも患者さんやそのご家族に関わっていくことが大切だと感じています。
そして、素早く・丁寧に手術を行い、なるべく組織を挫滅させないようにしています。美的センスを磨くことも必要です。平面の治療ではないので、立体的なバランス感覚も重要だと思っています。さらに、力まないことを意識しています。力んでしまうような時は、一度意識を外側にもっていくようにして、余計な力を抜いています。

そう思えるようになったきっかけ

ひたすら手だけを無意識に動かしていると手術に夢中になってしまいます。
そのため術中は常に患者さんと自分を冷静に見ることが必要です。
スポーツ競技と同じで力を抜いている時のほうがパフォーマンスが確実に良く、手術がスムーズに綺麗に仕上がって終わります。

今後の目標

眼形成外科の手術を教わった先生方がたくさんいます。恩返しとして、患者さんに良い手術をすることが一つ。もう一つは、次の世代に繋げていくことが大切だと思っています。
学ぶ場の少ない眼形成の手術なので、次世代のドクターを応援したいです。
余裕ができれば当院での研修制度なども取り入れていきたいと思っています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。