Profile

工藤工

くどう甲状腺クリニック 院長
2004年に神戸大学医学部大学院を卒業後、甲状腺の専門病院に17年勤務し診療情報課管理科長、内科副科長を務める。2022年にくどう甲状腺クリニックを開設し現在に至る。
工藤工

Doctors Word

習うより慣れるより考える。

現在の仕事についた経緯は?

甲状腺疾患は、糖尿病に次いで多い内分泌疾患ですが、大学に専門家が少なく、学ぶ機会が少ない分野です。その為、多くの患者さんが専門家に診てもらえない状況です。
専門医の少ない地域で開業することで、より多くの患者さんが、簡単に診療を受けられるようにしたいと思い、開業しました。

仕事へのこだわり

研修医の頃から、診療とともに個人用のマニュアル作成を作り続けることで、診療の質を高める努力をしておりました。また、総合病院で勤めていたころには、各疾患のクリティカルパスを作成し業務の効率化も進めておりました。
専門病院では甲状腺疾患全般を診療する傍ら、IT技術を駆使した業務の効率化にも努めてきました。現在は、医師の仕事でPCを触らないことはありませんので、1クリックでも少なく、1㎜でもマウスの移動距離を短くするための工夫やプログラムを作成することで、余裕の得た時間で患者さんに向き合うことが可能になります。

そう思えるようになったきっかけ

カルテが紙から電子カルテへと移行し、診療のマニュアルを作る事では業務を効率よくこなす事はできなくなってきた時期に、専門病院に勤務するようになりました。
電子カルテは運用に合わせて作成されるわけではなく、パッケージ商品のためカルテをカスタマイズすることが困難で、カルテに合わせて運用を考えることを必要とされています。
ただ、いくら運用を工夫しても、不必要なクリックやマウス移動が多く、診察時に患者さんへ向き合う時間の捻出のためには、RPAの作成が必要となりました。

今後の目標

クリニックでも受診日当日に検査結果が出るように検査機器を揃え、患者さんの受診回数を減らし、IT技術を駆使することで、受診、検査、診療まで、待ち時間も短くすることが、患者さんへのサービスにつながると考えております。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。