Profile

隈 陽一郎

早稲田矯正歯科 院長
東京医科歯科大学歯学部を卒業後、研修医を経て同大学咬合機能矯正学分野に入局。大学院を修了し歯学博士を取得した後、都内外複数の歯科医院にて非常勤矯正担当として勤務。2021年5月に早稲田矯正歯科を開業し、現在に至る。
隈 陽一郎

Doctors Word

誠実、真摯

現在の仕事についた経緯は?

高校生の頃は安藤忠雄や隈研吾に憧れ、建築家になりたいと考えていました。そのため現役受験では工学部を志望していたのですが、受験に失敗し、浪人することになりました。その中で自分の将来を見つめなおし、歯学部を目指すことにしました。歯学部を卒業して専門分野を決める際、当時一番よくわからなかった分野であり、また、健康な歯並びのためにダイレクトに歯を動かしていくところに忘れていた建築との共通点を感じ、矯正歯科を選択しました。

仕事へのこだわり

矯正歯科治療はただ単に歯を平面的に並べるだけではなく、美しい顔貌、かみ合わせの機能や歯の寿命を延ばすことを目的としています。そのためには、精密な検査と正確な診断、熟練の技術が必要だと考えています。ただ、治療法等を一方的に押し付けるのではなく、患者さんと歯科医師、双方向のコミュニケーションを大切にしています。矯正を行う上で抱く「この装置は何のために使うのか」「なぜ期間が長くなるのか」といった疑問を解消してもらい、患者さんの根本的な理解度を深めていくために丁寧に説明します。そして私自身も患者さんのお考えやお悩みをしっかりと理解する。そうやってお互いの認識にズレが生じないよう、一緒に矯正を進めていく気持ちで患者さんと接しています。

そう思えるようになったきっかけ

診断の重要性、細部まで注意を払うことは医局の先輩や恩師から教わりましたし、未だに教わり続けています。もともと手先は器用だと自分では思っているのですが、どうやったらそれを患者さんに還元できるかということは常に考えています。矯正を専門とすることを決めてから、抜歯をして、表側、裏側、マウスピース矯正等あらゆる治療法を自分自身に試しました。「矯正治療は患者さんとの二人三脚」とは恩師の言葉ですが、自身でも治療を経験してみて、そのことを痛感しました。そのため、患者さんとしっかりコミュニケーションをとって、ひとつひとつ理解してもらいながら治療を進めたいと考えています。

今後の目標

患者さんと、10年、20年お付き合いをしていける歯科医院でありたいです。矯正が終わった後もメンテナンスや定期検診は必要です。年に1度でもお越しいただき、歯の様子を見せてもらえたら、歯を長持ちさせるサポートができると思います。待合室にはコンセントつきのカウンターテーブルを設置しました。パソコンを広げたり勉強をしたり、思い思いに過ごしていただいて構いません。カフェに入る感覚で気軽に立ち寄ってもらい、歯科医院を少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。