Profile

牧和歌子

WAKA糖尿病・甲状腺クリニック 院長
2004年信州大学医学部医学科卒業。愛知厚生連海南病院で初期診療研修を修了後、同院の総合内科、糖尿病・内分泌内科。2012年稲沢市民病院 糖尿病・内分泌内科、2014年 福岡県飯塚市の飯塚病院 内分泌・糖尿病内科を経て、2015年から藤田医科大学医学部内分泌・代謝内科 助教。2020年からWAKA糖尿病・甲状腺クリニック院長。
牧和歌子

Doctors Word

目標がその人の現在を決める

現在の仕事についた経緯は?

小学校低学年の頃から科学と人の心身に興味があり、「お医者さん」になりたいと考えるようになりました。医学部の実習が始まると、全身を診ることができる内科に夢中になって取り組む自分を発見。初期研修後は、内科医としての基礎を築きたいと思い、好きだった総合内科に2年間在籍しました。その後、女性医師のロールモデルがたくさんいた糖尿病・内分泌内科を選択しました。開業を決意したのは、自分のワークライフバランスの変化も大きいです。今までにたくさんの方から教わってきたこと・学んできたことを身近に住む人たちの役に立てたい、専門的な仕事を継続したい、と考えました。

仕事へのこだわり

映画のワンシーンのように患者さんの生活が頭の中に描けるように問診をとってね、とスタッフにはお願いしています。その上でピンポイントでアドバイスをしたり、投薬内容を考えています。 また診察時は「井戸端会議感覚」で、つまり、お友達と話すときのように、にこやかに難しくない言葉で、相手の理解度を考えながらお話ししています。たぶん、家族や友達と話しているときと診察中の話し方はそれほど大きくは変わっていないと思います。

そう思えるようになったきっかけ

「映画のワンシーンのように患者さんの生活が頭の中に描けるように」というのは総合内科の師匠の言葉です。「病歴と身体診察から9割の疾患は診断がつく。検査はその確認のために行う」というのは昔から医師の間で教えられている考え方で、慢性期疾患でもそれが生かされると感じています。 「井戸端会議感覚」は、先輩医師が外来で楽しくおしゃべりしている感じの診療をしていると端から聞いているこちらも楽しかったので、そんなふうにしたいなぁ、と意識するようになりました。患者さんはただでさえ緊張して外来に来ると思いますので、その負担が減って、日常生活のなかに溶け込むような、来るとほっこりしてもらえるようなクリニックにしたいなと思っています。

今後の目標

当院の特徴である「多職種連携」をより高いレベルで継続していきたいと考えています。現在は患者さんに対して管理栄養士や看護師もかかわっていけるような仕組みにして継続していますが、次の段階としては糖尿病教室や市民公開講座の開催などイベントも企画していきたいです。それらを通して、個人個人の個性や今までの経験を生かしながらさらに経験を積んで、それをまた患者さんのために還元し、よい循環が生まれればよいな、と考えています。 未来への目標や希望が現在のその人の在り方を決めている、と考えています。私は「お医者さんになりたい」という夢が叶いましたが、そのまた次も夢がでてきます。未来に希望を描きながら、スタッフたちの夢も叶えながら、仕事を続けていきたいと思います。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。