Profile

三木無量

三木どうぶつ病院 院長
大阪府立大学獣医学科卒業。海浜動物医療センター、米子動物医療センターにて勤務し、その後、京都夜間動物救急センターにて院長として勤務する。2021年、京都市伏見区に三木どうぶつ病院を開業、現在に至る。定期的に学会発表を行い「メデトミジンおよびトラネキサム酸による猫の催吐法の回顧的研究」により優秀研究者褒賞を受賞。
三木無量

Doctors Word

タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。

現在の仕事についた経緯は?

卒業してからいわゆる1次診療施設から1.5次、2次診療施設、夜間救急病院といった幅広い病院で経験を積ませて頂きました。
それぞれの病院に特色があり、近づいてみると、知られていない努力や細かい知識・技術があること、反対に意外と同じようなことをしている部分があることを知りました。
自分なりにこれらをうまく統合して、可能な限り飼い主様に還元したいというのが、自分の病院を開院した理由の一つです。

仕事へのこだわり

特に完治が難しい病気に関して、このまま治療を進めていくのか、攻めすぎない方法を選ぶのかを一緒に考えていくことを大切にしています。
飼い主様が置かれている状況や考え方は様々ですので、それらに沿うように努めたいと考えています。ただし、言われた通りにするだけではなく、時には異なる見方もあることを提示して、選んで頂くようにしています。
基本的には、できるだけ情報を明らかにして、フラットな状態で治療方針を飼い主様に選んで頂くことが良い診療だと考えています。新人時代から様々な先生にご指導を頂きましたが、治療方針を決めてあげる方が良いという意見もあれば、選んでもらう方が良いという考えもありました。
実際にはここまで極端に偏る状況は少ないですが、一緒に診療に参加してもらうような雰囲気作りと、情報を提供しながら診察を進めていくよう心掛けています。

そう思えるようになったきっかけ

元々、良い面と悪い面の両方を知った上で物事を決めたい性質だったことが大きいですが、論文を書く際に大学でディスカッションを重ねた経験も関連しているかもしれません。
一つ一つのテーマに対して色々な角度からご指摘を受けるのですが、それらを考慮しながら自分の伝えたいことを伝える技術が必要になります。時に厳しいご意見もありますが、それらを通して様々な面を鍛えて頂いたように感じています。
相性の問題も出てきますが、同じ目標に向かって議論を重ねることは非常に重要ということを再認識しました。

今後の目標

まだまだ個人としても病院としても改善点があります。それらを一つずつ修正していきたいと考えております。
データや経験を基に深い考察を持って診療に取り組み、なおかつ血の通った診察を提供する獣医師、病院でありたいと思います。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。