Profile

水井達也

ナラシノ動物愛護病院 院長
平成8年3月に日本大学農獣医学部獣医学科卒業。卒業後千葉県内の動物病院に1年勤務した後、当院に勤務。3年後より副院長に就任。平成17年院長に就任。平成27年先代より病院を引き継ぎ代表になり現在に至る。
水井達也

Doctors Word

常に全力疾走

現在の仕事についた経緯は?

私は高校生の時には数学の教師になりたくて、数学ばかり勉強していました。そして大学進学が間近に迫った頃に父の勧めで獣医大学を受験することになり、そこから今の道に進んでおります。元々、父が狩猟が趣味だった事もあり、週末になると山に行き獲物を捕ってきて、それをさばいて食肉にするのが子供の頃の仕事でした。子供の頃から解剖の真似事をしていたのも、少なからずも影響していたのかも知れませんね。狩猟のパートナーとして幼い頃から犬と一緒の生活を送っていたので、動物と一緒というのが当たり前の日常でした。その命を救いたいという気持ちが進路を決めたのでしょうが、父の一言が無かったら今の自分は無かったでしょうね。

仕事へのこだわり

私の時代の大学教育は殆どが産業動物(牛・豚・鶏など)の勉強で、犬や猫の勉強は殆どありませんでした。なので犬猫の診療は何も分からず、日々勉強に時間を費やしました。勤務した病院が休診日の日は他の動物病院に行って研修させてもらい、ほぼ毎日働きながら勉強してました。2年目から今の病院に勤務していますが、休診日も当番で出勤し月に数日休めば良い方でしたね。夜も12時近くまで往診したりと、仕事に明け暮れる毎日でした。どんなに疲れていても、元気になって回復してくれる犬や猫、そして飼い主さんの笑顔を見ていると疲れを忘れさせてくれます。今は勤務医から院長へと立場は変わり、更に忙しくなっていますが、自分の座右の銘にあるように「常に全力疾走!」を貫いています。物が言えないペットのために些細な変化を見落とさぬ様に、何がその子のためになるのかを考えて日々診察にあたります。また飼い主様の心のケアも重点に置いてます。どうしても治せない病気もありますよね、でも飼い主さんは「何とかしてあげたい、苦痛を取り除いてあげたい」って思います。その中で最大限出来る治療を提供するためには何をしてあげられるのかって事を考えています。これが当院の診療スタイルの「人と動物にやさしい動物病院」の原点だと思います。全てはペットの健康寿命を延ばし、飼い主と共に笑顔あふれる生活を送ってもらう、そんな幸せな生活のお役に立てればと思っています。

そう思えるようになったきっかけ

初めて受け持った老夫婦が飼育している慢性腎臓病のネコちゃんの治療をしていた時、その最後を看取った際に共に泣いちゃったんです。「この子のためにもっと何か出来たんじゃないのか?」って。自分の力不足を感じていた時に、その老夫婦に「ありがとうございました、先生に診てもらえて良かったです」と言って頂き、その夫婦の笑顔を見て、この笑顔をこれからも絶やしてはいけないって感じました。その為にもっと頑張らなくっちゃって思ったのが今の自分の治療スタイルの原点になっています。また、その後、人生を変える大きな存在の先生に出会い、少しでもその先生に近づきたいっていう思いが更に自分の人生を、そして診察に対する思いを変えてくれました。「人と動物にやさしい動物病院」っていう病院のモットーも「常に全力疾走!」って言う座右の銘も、その先生が教えてくれた言葉の一つです。

今後の目標

今まで沢山の人と出会い、色々な事を教わってきました。獣医師としての先輩からは進むべき道や考え方。飼い主さんやペットからは治療に対する姿勢。スタッフにも支えられました。そして休む間もなく働いてきた自分を支えてくれた妻や家族。そういった自分を支えてくれた多くの人たちへの感謝として、これからの病院を更に発展していくことが自分の使命だと思っています。その一つとして今年病院を新設し設備も充実化させて更なる診療サービスの向上を目指しています。これからの若い獣医師を育てて送り出し、沢山のペットと飼い主さんが幸せになる、そんな地域を作ることが今後の目標です。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。