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長坂 聡

みみ・はな・のど 長坂クリニック
藤田保健衛生大学(現、藤田医科大学)卒業。愛知厚生連江南厚生病院で初期臨床研修を修了。 藤田保健衛生大学(現、藤田医科大学)耳鼻咽喉科学教室入局。同、助教。 その後、大同病院耳鼻咽喉科勤務。日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医。 2019年「みみ・はな・のど長坂クリニック」開院。
長坂 聡

Doctors Word

出会いに感謝

現在の仕事についた経緯は?

小学生の時、日本で初めて民間の骨髄バンクを設立した女性がクラスに講演に来てくださって、そのお話に感銘を受け、医師になりたいと思うようになりました。高校生の時にはその女性に手紙を送ったりもして、研修医の時までは白血病の研究をするために血液内科に入りたいと考えていたんです。ただ、私は小さい頃からピアノをやっていて手先は器用なほうで、手術も好きだったので、次第に手術をメインにできる耳鼻咽喉科の道も考えるようになりました。歌も大好きで、高校、大学と合唱コンクールの全国大会やアカペラの音楽番組にも出たこともあって、音声や声帯に興味を持つようになり、最終的に耳鼻咽喉科に進んだんです。耳鼻咽喉科では音声や発声障害を専門とし、今でも声が枯れたり、うまく声を出せなかったりする患者さんに対しては、専門的な知識を生かして治療しています。

仕事へのこだわり

耳鼻科は診療のペースが比較的速いため、診察時間が限られてしまいます。そこで、患者さんにわかりやすいように、患部をカメラで撮影した画像をモニターに映し出して説明をする「見える医療」を心がけています。治療前なら「ここがこうなっているから治しましょう」、治療後なら「ここの赤みが消えたのですっかり治りましたよ」という感じですね。また、毎回私から説明シートをお渡しして、さらにスタッフからもお伝えするという2段階での情報提供も行っています。私には言えない不安をスタッフに打ち明ける方もいらっしゃるんですよね。スタッフに伝えることで問題が解決されればそれでいいですし、もし解決できなかったら私にフィードバックしてもらい、私からご説明するようにしています。患者さんが不安なことを持ち帰ることなく、当院で完結できることを目標に、スタッフと連携しながら取り組んでいます。

そう思えるようになったきっかけ

自分が病気になったとき、とても不安です。 自分が患者さんと同様の病気だったらという思いで日々診療しています。不安な思いで来られた患者さんが、帰宅する時には100%の理解と満足が得られるような仕組みを構築することができたら、不安が解消できるのではないかと考え、心がけています。

今後の目標

耳鼻咽喉科は「怖い、痛い」などのイメージをお持ちの方が多いですが、そういった不安をなるべくなくすような診療を行い、患者さんに身近に感じていただけるクリニックにしていきたいです。特にお母さん方は、お子さんの調子が悪いとそれだけで心配ですよね。その心配を取り除いて差し上げられるよう、画像や説明シートを用いたわかりやすい説明で、安全で安心な治療を心がけたいです。 また、アレルギー性鼻炎で悩んでいる方々へ、舌下免疫療法によって、症状を軽くし、地域からアレルギー性鼻炎で悩む人をなくすことも目標の一つです。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。