Profile

下浦 典子

しろがねのりこ皮ふ科 院長
神戸大学大学院医学研究科医科学専攻(博士課程)を卒業後、神戸大学附属病院、製鉄記念広畑病院、姫路医療センター、市立加西病院皮膚科で皮膚科医師として勤務。 2021年1月に兵庫県姫路市にてしろがねのりこ皮ふ科を開院。大学院時の研究テーマは尋常性乾癬。後期研修時代には、県立加古川医療センターにて皮膚アレルギーを中心に学ぶ。 美容皮膚科に関しては、某有名美容皮膚科クリニックでトレンドの治療を習得。
下浦 典子

Doctors Word

一期一会

現在の仕事についた経緯は?

私の父は整形外科の開業医でした。残念ながら10年前に他界してしまいました。父は地域に密着型のいわゆる町のお医者さん代表のような人でした。父が亡くなった時、葬儀にたくさんの患者さんが参列してくださり、涙してくれたのを今でもはっきりと覚えています。 小さい頃から、父の背中を見て育ちました。父は憧れであり、いつか超えるべき目標でもあり、私の目指す道は非常に明快でした。専門は父とは異なる皮膚科にしましたが、基本的な姿勢は父と同じで真面目に嘘や偽りのない治療を行っていくつもりです。

仕事へのこだわり

諦めずに続ける。私は特段目立った才能はありません。ものすごく勉強ができるわけでもなく、何かが際立ってできるわけでもない。毎日少しずつの積み重ねで成り立っています。 ただ、ひとつだけ特徴があるとすれば諦めが悪いところでしょうか(笑) 多分これは最初の指導医の先生の教育の賜物と思います。「絶対治せる。あきらめちゃダメ!」と叱咤激励の元、多くの論文を調べ勉強する癖がつきました。調べに調べたら、かならず正しい診断に近づけるという事を覚えました。今でも難しい症例に出会うと、尊敬する先生ならどうされるかな?と考えながら診療にあたっています。その様な素晴らしい先生から指導を受ける事ができたのは、人の運でしょうから、きっと運が良いんでしょうね。 自慢ですが、私が出会う方々は優しく心あたたまる方が多いです。

そう思えるようになったきっかけ

結婚し、子供が産まれたからだと思います。 優しい主人には申し訳ないのですが、他人と一緒に暮らすのは楽しい事ばかりではありません。また、子供は可愛く大好きですが、子育ては大変です。 今まで当然だった自分の時間は全くなくなり、働き方もガラリと変わりました。私にとっては努力して手に入れた医師免許です。絶対辞めたくない一心で育児をしながら、細々続けてまいりました。 その際、同じ様な境遇の子育て女医の先輩方を見ながら、励まし合い頑張ってきました。皮膚科は女医が多い科です。私にとっては、お手本にしたい先輩方に恵まれた事が大変なプラスでした。私には、サポートしてくれる主人も実の母もおりますから、それがどれだけ幸せな事なのかという事も改めて思い知らせる出来事がたくさんありました。思えば保育園も含め、多くのひとが優しく手を差し伸べてくれました。感謝しかありません。

今後の目標

私は今まで多くの人に支えてもらう人生でした。今でもスタッフを含め、沢山の人に支えてもらっています。それらを少しでも地域の方々に還元できたらいいなと思っています。 当院は髪の毛から爪先まで、皮膚であればどこでも老若男女問わず心込めて診療いたします。また、美容に関しては、保険は通らず自費になりますが、患者さまの希望に沿い、少しでもその希望を実現できるよう努力いたします。 シワやシミで命を落とすことはありませんが、それがなければどれだけ心が晴れやかになるか、10年前の私では分からなかったと思います。産後のシミ、シワ、たるみ、吹出物……気がつけば、誰よりも加齢と戦っております(笑)美容も以前より敷居が低くなっております。どんな事でもお気軽に相談いただける町の皮膚科医を目指します。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。