Profile

篠塚 嘉昭

篠塚歯科医院 院長
神奈川歯科大学歯学部卒業後、保存科へ入局し博士号を取得。その後、篠塚歯科医院院長に就任し現在に至る。
篠塚 嘉昭

Doctors Word

他山の石

現在の仕事についた経緯は?

私の父が歯科医師で東駒形で開業していました。父は出身も東駒形ですので、昔からこちらの地域にご縁があり、地域の皆さんに慕われている父の姿を見て、私も自然と医療の道を目指すようになりました。
父は病弱で私が30歳の頃に他界しましたが、子どもの頃から父の体のことが心配で、自分が支えてあげなければと強く思っていましたので、そういった経験もきっかけになりました。

仕事へのこだわり

一番力を入れている分野は予防歯科です。私は歯科医療を行うにあたって、「患者さんに同じ思いを二度と経験して欲しくない」という気持ちを一番大事にしています。一度痛い思いをしたその原因を患者さんに明らかにして、二度と同じことが起こらないように根本的な解決を目指す治療を行っています。
患者さんには一生涯自分の歯で、美味しくお食事を召し上がっていただきたいと思っています。そのために悪い部分を治すことがゴールではなく、治して良くなった状態がどれだけキープできるかが、新しいスタートになると捉えています。
地域に根付いた治療で患者さんと長くお付き合いする中で、私の父の代から3世代に渡って診させていただいているご家族もおられます。そういった良い循環が今後も途切れないように、地域の皆さんのお口から始まる全身の健康を守っていくことで貢献していきたいと思っています。

そう思えるようになったきっかけ

当院も最初から予防歯科に注力していたわけではありませんでした。
私も、歯医者になってから暫くの期間は、切削治療を主体とした一般的な歯科診療を続けていました。勿論、その中でも少しでも多くの歯を残すために、先代からの教えである丁寧な診療を心がけておりました。
しかし、先代からの引継ぎやホームドクターとして、患者さんのお口を長期間に診続けている中で、歯周病・虫歯治療などを繰り返し、徐々に加齢と共に歯の状態が悪くなる患者さんに多く直面します。
「これって本当に患者さんのためになっているのかな?」と、切削治療を主体とした、診療の日々に疑問を持ち始めました。
一般的な虫歯治療は、虫歯になったという「結果」に対するアプローチです。そして虫歯は、偶然にできることはありません。必ず虫歯になってしまう「原因」があり、その「原因」は日常生活の中に隠れている場合が多いです。歯周病も含めて、生活習慣病の側面を強く持っています。その「原因」が取り除けない限り、残念ですが虫歯・歯周病は繰り返し・悪化します。
なので「どう削って治すか」ではなく、「どうやったら削らずに済むか」の予防の視点がすごく大切だと気付きました。しかし、口頭で多少予防歯科について伝えただけでは、患者さんの行動変容に繋がることは少なく、医院の診療システムを大きく変える必要があり、改装なども重ねて現在の予防歯科を軸とした歯科医院を作りました。

今後の目標

地域活動などを通じて、皆さんに歯のことをもっとよく知っていただきたいです。
予防歯科を通じて皆さんのお口の中を良くしていきたい、そこから全身の健康にも繋げていきたいと思っていますので、歯を良くすることが全身の健康に繋がることを広く啓蒙していく活動に力を入れていきたいです。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。