Profile

渦巻 浩輔

成増どうぶつ病院 院長
2013年大学卒業後、埼玉県坂戸市のブン動物病院で4年間の勤務医を務め、犬や猫、エキゾチックアニマルの診療に携わる。2016年からは東京都の小滝橋動物病院グループに勤務し、CTやMRI、心臓外科、脳神経外科を始めとした高度医療施設に身を置き、2019年からは同動物病院グループの市ヶ谷動物医療センターにてセンター長を務める。高度医療に携わりながら地域の中核病院として診療を行なった。2022年に地元近くの成増に、成増どうぶつ病院を開院し、現在に至る。 特に循環器診療を専門とし、心臓病についてのセミナー講師も行っている。
渦巻 浩輔

Doctors Word

実力の差は努力の差、実績の差は責任感の差、人格の差は苦労の差、判断力の差は情報の差

現在の仕事についた経緯は?

よくある話ですが、幼少期より動物に囲まれた生活を送ってきました。
住んでいた場所が田舎だったため、沢山の生き物を捕まえては飼育していました。犬猫だけではなく、ハムスターや、金魚、熱帯魚、昆虫、甲殻類、カナヘビなどです。生まれて初めて飼育した動物はカタツムリでした。
そのため漠然と、将来は動物に関われる仕事をしたいとずっと思っており、中学生の頃から将来獣医になりたいと本気で考え始め、そのまま獣医の学校に進学しました。
大学在学中には、フェレットと文鳥を飼いました。フェレットは今ほど情報も多くなく、いろいろな書籍を読んで、飼い方や病気のことなどを勉強しました。

大学卒業後は、埼玉県坂戸市にある「ブン動物病院」に務め、犬猫以外にもフェレットやウサギなどのエキゾチックアニマルも沢山診察しました。4年間の勤務を経て、高度医療を身近な環境に置くことで動物の治療の選択肢を増やしたいと願い、東京都にある「小滝橋動物病院グループ」に入職しました。このグループは、CT・MRI設備はもちろん、心臓外科や脳神経外科などの高度医療を提供できる病院です。
普通の一般的な動物病院ですと、高度医療施設に紹介しておしまいとなってしまいますが、そこでの経験から、高度医療のその先のアフターケアまで全てを診られる様になったと思います。
2019年からは同動物病院グループの1つである「市ヶ谷動物医療センター」のセンター長に就任し、高度医療に携わりながら地域の中核病院として診療にあたりました。
その後、以前より夢だった動物病院開業を叶えるため、地元近くの成増で「成増どうぶつ病院」を開業しました。

仕事へのこだわり

動物と人間との関わりは時代と共に変わってきました。今ではひと昔と比べて、家族の一員・パートナーとしてペットを飼う方が増えてきたと実感しています。動物を飼うことが精神的な「やすらぎ」「癒し」となり、私たちの生活を支えてくれています。
そんな動物を診察する上で、私が一番大事にしていることは、動物の症状や治療法をいかに分かりやすく飼い主様に説明できるかということです。
飼い主様にもいろいろな事情があります。治療にも選択肢は沢山あります。その中で飼い主様のお話を伺い、その事情を鑑み、さらに動物に合った治療プランを提供できればと思っています。

また、もう一つ常に意識していることは、「動物の医療を人の医療水準まで近づける」ということです。これは前職の病院理念の1つでもありました。
残念ながら、獣医療はまだまだ人間の医療には及びません。犬猫以外のエキゾチックアニマルに至ってはさらに分かっていないことも沢山あります。
そのため、人の医学書や論文を読み、常に新しい知見を吸収し、エビデンスに則った治療を提供できるように精進してまいります。

そう思えるようになったきっかけ

「動物の症状や治療を分かりやすく説明できるようにする」という教えはブン動物病院で教わりました。また、「動物の医療を人の医療水準まで近づける」という教えは小滝橋動物病院グループで学びました。
上記2点を実践できるようになったことは、私の大きな財産だと思います。

今後の目標

一番の目標は、地域獣医療の発展向上です。
そのことで幸せな動物が増え、当院の病院理念である「人と動物の生活の喜びを守る」がより一層浸透すればと考えています。

※ 本サイトに掲載している情報は取材時点のものです。